つくる人の、まっすぐな手
食べものの向こうには、いつも誰かの手があります。
その手が、まっすぐに日々を紡いでいます。
畑の土をならす手。
波の音を聞きながら網を引く手。
静かな森のなかで、命に向き合う手。
幸紡ぎが出会うのは、そんな“まっすぐな手”をもつ人たちです。
その手は、派手ではありません。
日々の積み重ねの中で、少しずつ季節を受け取りながら動いています。
思うようにいかない天気の日も、思いがけない恵みが訪れる日も、
ただ黙々と、土地と対話するように働いています。
食べものは、そんな手から生まれています。
それぞれの人の想いとともに、ゆっくりと育まれたものが、
やがて食卓に届き、誰かの「おいしい」という言葉につながる。
その瞬間の小さな笑顔が、生産者にとってのしあわせでもあります。
幸紡ぎは、そうした手のぬくもりを、まっすぐに届けたいと思っています。
つくる人の想いが伝わることで、食べる人の心が少しあたたかくなる。
その循環こそが、私たちが大切にしている“しあわせのかたち”です。
誰かの手が生んだ恵みを、誰かの手が受け取る。
そのあいだにある、やわらかな時間を、これからも紡いでいきます。